twitterでこのグラフを添付して、「ワクチン終了」と言っている人がいて、
それに対して「いや逆だ、ワクチンがよく効いていることを示している」
と言っている人がいた。
ちょっと見ただけではどちらの言い分が正しいのかわからない。
グラフは二つある。「65歳以上のワクチン接種状況」というタイトル。
左は「亡くなった方」右は「県内全体」
左上に「福テレ」とあり、その右にある県の形と思われるマークを見ると福島県だとわかる。
まず左側のグラフを見る。
65歳以上で死亡した人のうち、
ワクチン未接種者は約20%、1度でも接種した人は約80%
右側のグラフは、「県内全体」とあり、「死亡した人と生存している人をあわせて」ということだとすると、未接種者が6.1%いるということになる。
二つのグラフを並べると、「高齢者(65歳以上)について、未接種の人は約6%いるが、死亡者のうち未接種の人は約20%いる、つまり、ワクチンが未接種の人の方が死亡率が高い」
と言える....のか?
この記事を読んでみたが、記事としても「ワクチン未接種者の方が死亡率が高い」という内容になっている。
グラフは何か問題があると思ったのか、違う写真に差し替えられていた。
左側のグラフをさらに見てみる。
回数を見ると、
1回:4.2%
2回:8.4%
3回:31.9%
4回:33.4%
5回:2.2%
となっている。
5回というのはまれだろうから、「ワクチン接種回数が多いほど死者が多い」とも言える。
ここまで見たら、「ワクチンを打ちたくない!」と思うのではないか?
私は思う。
このグラフを提示されて、一度でも接種したかしていないかだけを比較して見るというのは不十分ではないか。
私は死亡者についてワクチン接種回数が多い人の割合が増えていることが気になる。
なぜ、死亡者数におけるワクチン複数回接種者の割合が未接種者より高いのか?
ワクチン接種によりコロナ感染による死亡が防げるというのなら、
1回より2回、3回より4回接種した人ほど死亡者の中に占める割合は減るはずではないのか?
むしろ増えている。
確かに、未接種者だけに着目すればワクチンの効果がある、と言えなくもない。
でも、接種した人だけに着目すると「打てば打つほど死にやすい」という結果だ。
どうしてそうなるかはわからないが、このグラフから導き出せる結論はこうだ。
「ワクチンは1回だけ接種するのが一番よい。2回接種するとやや死亡率があがる。3回以上接種すると、未接種のときよりも死亡しやすくなる。」