youtubeで逸見政孝さんがガンであることを公表して闘病のため仕事を休むことを発表する記者会見の動画を見た。
この時のことは、いろんな媒体でニュースになったのでよく覚えている。
そして、その会見後彼の姿をテレビで見ることなく、亡くなったというニュースを聞いて、会見のときは元気そうだったのにと驚いた記憶がある。
会見では、「胃の三分の二を切除した」「手術の前はがんであることを隠していた」「このままでは数か月持たない」という旨のことを語っていた。
彼の死が会見後あまりに急であったことから、2回目(3回目?)の手術が無理なものでそれによって寿命が縮まったみたいな話を聞いてもいるが、
最初の手術の時にすでに末期だったようだ。
そして三分の二を切除したというのは嘘で、実際は四分の三を切除していた。
私は父がガンになって2回手術して亡くなったのを見ているが、
最初は希望を持っていたが2回目はもう、治る見込みがないがやるしかないのでとりあえずやるみたいな雰囲気だった。
家族の我々からしたら、本人とはもはや意思疎通もままならい状態であったが、治らなくてもやれるべきことをやってもらうしかなかった。
逸見さんの2回目、3回目の手術もおそらく実情はほとんど意味がなく、本人に治る可能性があると思わせる、末期ではないと思わせるポーズのようなものだった。
ずいぶん時間がたっているし冷静に見られる立場から感じることは、
人気タレントで高額所得者なので、見込みがなくても手術や延命措置をすることは病院や医者にとって得こそあれ損はない。
金づるといってはあんまりだが、実際そういう存在だったのではないか。
そんなことを感じた。