「ご迷惑とご心配をおかけし、申し訳ございませんでした」
最近、不祥事を起こした人が会見してこう言うのをよく聞くようになったが、非常に違和感がある。
「迷惑をかける」ということと、「心配をかける」ということは、ほとんど反対の意味だからだ。
だいたい、心配させたときに自ら「心配させてごめんなさい」というのはかなり親しい関係の人、家族とか友人とか、に対してしか言えないものだ。
「心配させやがって」など、心配した人が言うものである。
そして、心配させてごめん、というのは、最終的には無事だった、成功した、というような場合に、笑顔で言う言葉である。
謝罪会見でいう言葉ではない。