安月給で、風呂なしのアパートに住み、370円くらいのから揚げ弁当がごちそうだった頃の話。
滞納した何かの税金を払いに行った時のこと。
私は健康で病院などまず行かないので、健康保険の掛け金を払いたくないので脱退できないのか、
みたいなことを区役所か何かの窓口で尋ねたことがある。
その時初めて、健康保険の加入は会社員であろうとフリーターであろうと無職であろうと義務付けられていることを知った。
だが、それは「国民皆保険制度」というひとつの制度であり、日本がそれを採用しているにすぎない。
リスクの低い制度ではあろうが、健康な人にとっては損な制度である。
ちなみにこれは「こくみんかいほけんせいど」と読む。
だが、「こくみんみなほけん」という意味である。「人類皆兄弟」を「じんるいかいきょうだい」とは読まない。
同様な制度に、会社員の有給休暇がある。
有給休暇がとれることはメリットだと考えているバカサラリーマンが多いであろうが、
考えてみればそんなことができるのは自分が休んでいる時にだれかが働いているからであり、
逆に言えば、自分が稼いでいるカネの一部は、誰かが休んでいても受け取る給料の支払にあてられているのである。
健康保険であれば、全員加入の義務はしかたないと納得もできるが、
有給休暇などというものについては全くナンセンスである。
労働基準法で定められているらしいが、こんなものを義務化したって、それを前提に給料を決めるのだから無意味である。
ある労働者が1年に240日働くとする。
年俸480万円なら1日あたり2万円である。
この労働者に有給休暇が10日あたえられたとしたら、労働者は「今日は働かなくても2万円もらえる」と喜ぶ。
しかしそうではなくて彼は日給に換算するなら1日20869円程であり、休んだらそれを失うのである。
というか、休んでも休まなくても彼の手にする給与は変わらないのである。
全く無意味である。
ボーナスも同様である。最初から支給することは決まっていて、それを前提に月給を逆算しているのにすぎない。
メリットがあるとしたら、社員全員のボーナス支払分のカネをストックして運用したり利息がついたりする程度であろうが、
そんなものは微々たるものだ。
アホらしい。