またおみくじをひくと、吉であった。
しかし、その番号を見て驚いた。
八幡宮と同じ、また49番だったのである。
義経が俺を呼んでいる・・・
なんだか薄気味悪くなってきた。
神社を出ようとすると、カップルが手水していた。
カップルで来るような神社じゃないぜ・・・
帰り道、義経の首をあらったとかいう井戸を見ていく。
左側にあるのは交番で、そのわき道を入ったところにある。
あまりに細い道で看板もなにもないので通り過ぎてしまった。
義経・・・・
さっきは「飛んできた」とあったが、
ここには腰越海岸からながされて境川を逆のぼってこの付近に流れ着いたとある。
飛んできたというよりはマシかと思ったのかもしれないが、
どうせでっちあげるなら「飛んできた」くらい言ったほうが気持ちがいい。
やっぱり、誰かがここへ運んだんだよ、きっと。
しかし、首実検のあと、「腰越の浜に捨てた」ってひどいな・・・
トビが拾うぜ・・・
まさかトビがここまで運んできたんじゃ?
なんだかとても寂しい気持ちになる。
太陽も黒い・・・・・・・。




